最近特に感じていることがある。
世の中に変化しない（動かない）ものはひとつとしてない、ということだ。

夜空に目を向けてみる。
夜空を彩る銀河や恒星自体に動きを感じない。
銀河や恒星を包含する宇宙には、動きだけでなく、その存在すら普段は感じることができない。

しかし、宇宙は常に膨張し、今存在している宇宙は1兆年に1度極度に収縮し大爆発を起こす。
太陽系がある私たちの銀河から最も近い銀河（アンドロメダ銀河）は静止しているように見えるが、猛烈な速度（秒速122キロの速度）で近づいてきていて、40～50億年程度で銀河系と衝突するといわれている。太陽系も銀河の中心を軸にして公転し、その太陽系の中の惑星も当然ながら自転しながら公転している。
夜空では動かない星である「北極星」も、地軸のブレにより少しずつ動いている。

地球の視点からだと、
周知のように地球の大気、地球の大陸、地球の海も動いている。
その大陸に根付く生き物や海洋に生きる生物もみな変化している。

身の回りの物質をかたちづくるプラスチック、金属、鉱物なども、
原子核のまわりをまわる電子が凄まじいスピードで動いている。
そして、環境に応じて変化する。

当然人も経済も社会も変化する。

世の中に変化しないものはない、という事実を目の前にしながら、
どうしても抑えきれない衝動が私の中に凛と存在している。

それは
「何十年先、何千年先でも人の心に響きつづける人類のビジョンを見つけ出したい」という思いだ。

時代が変わっても、国が違っても、人種が違っても、宗教が違っても、「人」としてどういうあり方が人の心に響くのか。
つまり、時間や距離、価値観など様々なボーダーを越えた「人」としての理想を追い続けてみたい。
私たちは数十年しかこの世に存在することはできない。
変化する世の中だからこそ、変化しない普遍的な何かを見つけ出し、自分のことばで表現してみたい。
もし、普遍的なものがあるとすれば、今ここに必ずそれが存在する。
もし、普遍的なものがないのであれば、それを今ここから創っていく。

「私も世界平和に貢献したい」
という人に、
「まず、家族を愛し大切にしてください」
とマザーテレサが答えたように、
この答えは自分の身近なところにあるような気がする。